「すみません」って口グセになっていませんか?
・人に何かを言われたら「すみません」
・人に何かをしていただいたら「すみません」
それ、マイナス言葉です。
マイナス言葉は自分を追い込める
新生活、とりわけ新社会人になった直後は、慣れない仕事も多いし業務量も多いしで、苦労される方も多いと思います。自分がうまくできなかったことを先輩社員にたくさん助けていただくこともきっとあるでしょう。
その時、仕事を助けていただいた先輩社員に対して、自分のふがいなさと先輩に迷惑をかけた申し訳なさから、思わず「すみません」って口に出ると思います。かつての私もそうでした。そして気づけば「すみません」が口グセになってしまい、なんでもかんでも「すみません」と返事をするようになっていきました。
そんな日々を過ごすうちに、いつからか、自分にも仕事にも自信を無くしていく自分がいました。
プラス言葉に言い換えてみた
そんな折、とある本で読んだのですが、我々日本人に足りないのは「根拠のない自身であります」という一文でした。別に根拠のない自身”だけ”が大事というわけではないのですが、自身がなさすぎるのは確かに問題ですし、周りから見たら頼りなさにもつながりますよね。しかし、仕事を助けていただいておきながら自信たっぷり、ってのも変な話です。当然、感謝の気持ちも伝えなければなりません。
そこで、ある日から仕事を助けていただいた先輩社員に対して、「ありがとうございます」と言い方を変えてみました。最初はドキドキしましたが、特に先輩社員からの指摘も反論もありませんでした。
不思議なもので、「すみません」と言うのをやめただけで、自分の中で気持ちがずいぶんと軽くなりました。きっと『自分は、人に迷惑をかけてばかりのダメなやつだ』という自身に対する思い込みが薄まったのだと思います。
言葉を変えるだけで気が楽になる
言葉には不思議な力がある、と私は思います。特に繰り返して使うような言葉は、知らず知らずのうちに自分自身の心を動かしている、と思います。
私が職場でよく部下や後輩に話している言い回し・考え方をご紹介します。
1.「すみません」ではなくて「ありがとうございます」と言おう
2.「~しなきゃ」ではなくて「~したい」と考えよう
3.「課題がたくさんある」ではなくて「課題が見えている」と考えよう
4.「やることがたくさんある」ではなくて「やることが見えている」と考えよう
特におすすめは、2.「~しなきゃ」ではなくて「~したい」と考えよう です。
これ、業務量が増えてくると「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」が頭を駆け巡り、家に帰った後も仕事のことばかり考えてしまい気持ちが滅入る原因になるからです。これは、「~しなきゃ」という言い回しは”受け身”な言い方なので、やらされ感があるからです。
そこで、「あれは月曜にやりたい」「これは水曜までにやりたい」と言い換えてしまうのです。たとえ業務量が変わらなくても、”自発的”な言い方・考え方にするだけで、ずいぶんと気持ちが違うものです。
良かったらお試しいただけたらと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。